ローラララです。
日本のサービスは世界一だと思います。
ですが、それは一方でサービス提供側を追い詰めているのではないかなと思ったので、それを書いていきます。
定刻運行が当たり前な日本の交通機関
今回、日本のとある航空会社の国内線に乗ったのですが、機材トラブルで出発が遅れ、結局目的地に到着したのは予定時刻の一時間半後でした。
そしたらなんと、航空会社は乗客全員にお詫びとして一人当たり千円を喫茶代として支払ってくれたのです。
定刻運行が当たり前の日本で、ありえないことになってしまったお詫びだと思うのですが、個人的に、そんなにしていただいて申し訳ないなと思ってしまいました。
そして、サービスを受ける側が必要以上のサービスを受けることを当たり前に感じてしまうと、サービス提供側がどんどん圧迫されていくのではないかと心配になりました。
世界一のサービスは提供側としては世界一過酷なのでは?
日本のサービスは世界一だと思います。
交通機関の定時運行は当たり前だし、百貨店では雨の日に買い物をするとビニールカバーをつけてくれます。
宅配便は、日にちはもちろん、時間まで細かく指定することができます。
サービスを受ける側はサービスを提供する側よりも圧倒的に優位に立っているというのが日本の常識です。
ですが、この常識は日本だけです。
サービスを受ける側が優位ではない海外のサービス事情
海外だと、交通機関が定時運行するとは限らないし、
ヨーロッパの宅配便は時間指定はおろか日にちの指定すらできないそうですし、
郵便物が紛失してしまうのも珍しくありません。
急に電車の発車ホームが変更になり、ベビーカーを連れたお母さんが駅員さんに文句を言っても、駅員さんは「私の責任ではありません。」と、しれっと言うそうです。
また、宅配スーパーの支払いの振込を間違えて二重にしてしまった場合、消費者の不注意が悪いということで、振込金が返ってくることはないそうです。
どれも日本ではありえません。
日本では、サービスを受ける側が圧倒的にえらく、サービス提供側は完璧なサービスを提供して当たり前、できなかったらお詫びをするというのが日本のサービスの共通認識だと思います。
日本の過剰なサービスは、サービス提供側を圧迫しているのでは?
日本では、どんなときでも完璧なサービスを求めているように思います。
ですが、サービス提供側も人間だからいつでも完璧なサービスが提供できるとは限らないし、そもそも「サービスを受ける側が圧倒的に偉い」と考えることに反対です。
サービスを受ける側は、サービスを提供してくれる側と対等でいいと思いますし、過剰なサービスを期待したり、一方的に負担を押し付けるべきではないと思います。
過剰なサービスが当たり前になると、サービス提供側をどんどん圧迫していくと思うからです。
寛容な心と相手への敬意が大事だと思う。
今回、飛行機が1時間半ほど遅れましたが、「そういうこともあるよね」と寛容に受け入れることが大事だと思います。
その方が、日本全体としてサービス提供側を圧迫しない寛容な社会になると思うからです。
人はミスすることがあるし、交通機関は遅延することがあるということを社会全体として許容できる社会になるといいなと思います。
日本のおもてなしの心は本当に素晴らしくて、日本でのあたたかいサービスに癒されることはたくさんあります。
ですが、行きすぎたサービスを当然のことだと思ったりしたいようにしたいです。
サービス提供側のかたにも過剰なサービスは不要だと思ってもらいたいですが、サービスを受ける側から声を上げていくことでしかどうにもならないのかなと思います。
今回、利用者のためにわざわざ千円をくれることにした親切な航空会社に対してこんな記事を書くのは申し訳ないですが、航空会社が圧迫されることなく、末長く続いていくといいなと思っています。
読んでいただいてありがとうございました。