この週末に、茨城県にある茨城県立自然博物館に行ってきました。
そこで感じたことがあったので書いていこうと思います。
ミュージアムパーク・茨城県自然博物館
茨城県立博物館はとても立派な博物館で、
常設展、企画展(今は苔展が開催されています)ともに
とてもボリュームがあり、楽しい施設です。
展示は宇宙から自然の動植物、恐竜まで盛りだくさん。
とはいえ、子どもが小さいと、
いくら大人にとってはおもしろい展示をしていても
良さが十分にわからなかったりして、すぐに飽きたりもしてきます。
博物館へは私と主人と、小5の娘と、小3の息子で行ったのですが、
小3の息子は一通り見た後、やっぱり飽きてしまいました。
子どもが飽きてしまうのはしょうがないので、
小3息子は主人と外に遊びに行くことにして、
小5の娘は私と一緒にもう少し館内を見ることにしました。
両親から怒られていた5歳ぐらいの男の子。
娘と二人で展示を楽しく見ていたら、
家族で来ていた5歳ぐらいの男の子が、
お父さんにペシっと頭を叩かれて怒られていました。
「家族で楽しく展示を見ているのに、お前は「おもちゃおもちゃ」と
自分のやりたいことばかり言って!お母さんにあやまれ!」
お母さんはお母さんで、男の子に、
「せっかくわざわざこんな遠くまで来たんだから、
興味を持って展示を見ないとダメでしょ。」
と言っていました。
それらはすべて大人の都合では?
傍らで男の子が怒られているのを聞きながら、
ものすごく違和感を感じていました。
5歳の男の子なんて、
自分の興味があることにしか興味がないのが当たり前です。
茨城県立博物館はとても楽しい博物館ですが、
それでも小さい子にとってはまだ退屈かもしれないし、
興味がない場所に連れてこられて興味が持てないのはしょうがないと思うのです。
「せっかくわざわざ来た」のは大人の都合であって、
「だから興味を持って楽しみなさい」というのは
たった5歳の男の子にとっては過酷なんじゃないかなと思います。
そもそも5歳ぐらいの男の子って、
近所の公園でじゅうぶん満足だったりしますし・・。
そもそもうちの小3ですら博物館に早々に飽きていますし・・。
それに、大人だって興味がないものに「興味を持て」と言われたらつらい。
また、大人だったら我慢できるところでも、
5歳の子なんて発達もまだ未熟で、「我慢する」ということは
大人が想像する以上にエネルギーがいることだと思うのです。
だから、大人と子供のおでかけでは、
発達が未熟で疲れやすい子どもに合わせて、
子供を中心にして予定を立ててあげないと、
子どもにとってすごく負担だと思うのです。
だから、両親と男の子の会話を「理不尽だなあ・・。」と
思いながら聞いていました。
会話を聞いていて泣いてしまった。
男の子と両親が行った後、そのことを小5の娘に話していたのですが、
話しているうちに、なんと自分自身が泣いてしまいました・・。
そして、泣いてしまったことに自分でもびっくりしてしまいました。
「両親の都合ばかり一方的に押し付けられて、
自分のことは考えてもらえなかった」という自分自身の体験が
その男の子を通して感じられてしまったのかなと思いました。
子育てって正解はないので。
子育てって本当に正解がないなと思っていて、
私がしているような「子供中心の育て方」は
いい場合もあるし、それではよくないという場合もあると思います。
また、私自身は私の両親の育て方は一般的に見て良くないとは思っていますが、
だからといって、「両親のせいで私は不幸なんだ!」とは
(昔はともかく)今は思っていないですし、
むしろ「ハードモードな人生をありがとう」とすら思っています。
多分だいたいの親はこどもに幸せになってほしいと思って子育てをしていて、
私が見た家族連れも、
「5歳でも周りに合わせて自分を我慢することが大事」と思っていて、
それを実行しているだろうなと思います(うちの方針とは違いますが)。
今回、私は昔のことを思い出してちょっと悲しくなってしまいましたが、
どんな育てられ方であろうとも、
「自分自身が今とても幸せになること」が、
私の両親にとっても私の子どもたちにとっても
もちろん自分自身にとっても一番いいことなので、
これからも全力で幸せを取りに行って
周りの人を熱くできるような熱い生き方がしたいなと思っています。
おまけ。茨城県立博物館情報。
茨城県立博物館はとても楽しかったです。
大人も十分楽しめます。
今回は苔展をしていましたが、
あまりに楽しくて家で苔リウムを作りたくなってしまいました。
茨城県立博物館の入館料は
企画展開催時期は
大人 750円
小・中学生 150円
それ以外の時期は
大人 540円
小・中学生 100円
です。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
(※土・日等はインターネットからの予約が必要です。)
コミカルな恐竜。
カラフルな毒ガエル。
”コケティッシュ”苔展、おもしろかったです!
娘に「コケティッシュってなに?」と聞かれましたが
答えられませんでした・・。
ググってみたところ、「魅惑的、小悪魔的」という意味だそうです。
鳥も小動物もたくさん隠れています。
鉱物もたくさん!本当に見ていて飽きないです。
進撃の巨人というマンガを思い出しました。
きれいな鉱物!
茨城県立博物館はとても楽しかったので、また行きたいです。
読んでいただいてありがとうございました。