考えいろいろ

重たい話

今日は重たい内容です。

 

今日、なにげなくネットニュースを見ていたら、
沖縄県で父親が実の娘にわいせつなことをして
逮捕されたというニュースがありました。

 

そのコメント欄も見てみたのですが、
だいたいが、

 

「ありえない!父親なのに。信じられない。」

「お母さんは今すぐ娘さんを守ってあげて!」

 

というものでした。

 

 

これを見て、性被害の実態はほとんどの人に知られていないんだなと思ったので
今日はそのことについて書いていきます。

 

 

性被害の加害者の四分の一が家族・親族

 

子供が幼稚園に通っていたころ、PTAで講演を聞く機会があり、
子供の性被害について学ぶ機会があったのですが、

性被害の加害者の四分の一は家族や親族だそうです。

 

父親とか祖父とか親戚とか兄とか。

 

加害者が親だと子供は自分を責める。

 

加害者が家族や親せきというのは、

被害者にとって最悪です。

 

「自分を守ってくれるべき絶対的な存在」が
悪いことをするなんてありえないから、

「自分が悪いからこういう目にあうんだ」と
自分を責めてしまうそうです。

 

親がいないと生きていくことができないので、
どんな親であれ子どもにとっては絶対的な存在です。

だから、生きていくために、親ではなく自分を悪者にしてしまうのです。

 

 

母親が守ってくれないことも多い。

 

コメント欄では、「お母さんは今すぐその男と別れて!」
「娘を守ってあげて!」と、

当たり前のように書いていました。

 

ですが、残念ながら、

守ってくれるべき母親が
被害にあった子供を守ってくれたり
ケアしてくれるケースは少ないです。

 

たとえば、そんなことがばれたら世間体が悪いとか、
自分の夫と波風を立てたくないとかで、
子供がされたことをなかったことにしてきたり、

娘がそういう目にあったことに耐えられないお母さんは、
娘に逆に怒ったりします。

(被害にあっている人を怒るのは本当にやめてあげてください・・。
家族だけでも守ってあげてほしい。

起こった事実がつらいかもしれないけど、一番つらいのは被害者だから。)

 

 

また、もっとひどいと、「親」ではなく「女」の部分が勝って、
娘を恋敵として憎むお母さんもいるそうです。

コメント欄に書いていたような人からしたら信じられないかもしれないですが、
こういうことも実際にあります。

 

 

今回、性被害の実態が広まる必要性を感じました。

 

なにか被害が起こってしまったとき、
被害者は事件そのものにも傷つきますが、
その後の周りの対応にも傷ついてしまいます。

 

「親が子供にわいせつ行為するなんてあるわけがない」と
思ってしまうと、

周りが被害を見逃してしまったり、
被害者に落ち度があったのでは、という目で見てしまうかもしれないし、

 

「親は子供を守って当然。そうしない親はいるはずがない」と
思ってしまうと、

そうではない親に傷つけられる子供に気づけず、
子供の逃げ場がなくなってしまうかもしれないです。

 

 

また、実際に身近な人が被害にあってしまったときに、
やりがちだけどやってはいけないことが広まることによって、

傷ついた被害者の心がさらに傷ついてしまうということが少なくなるといいなと思います。

 

 

なにか被害が起きてしまったとき、
もちろん大事な家族が被害にあって辛くて受け止めきれないかもしれないのですが、

そこはがんばって耐えて、
被害を受けた子の心をひたすら守って守って守ってあげてほしいなと思いました。

 

 

こういう被害は「起こるはずがないもの」ではなく、
実際に存在しているものだという認識がもっと広まればいいなと思いました。

 

実際の被害や、周りの無知・無理解による孤独で悲しむ子が
少しでも少なくなりますように。

 

参考記事①

参考記事②

 

 

読んでいただいてありがとうございました。