未分類

順位をつけない教育の末路を人気マンガのエピソードから考えてみた。

今日ネットニュースを見ていたら、
「順位をつけない運動会」に対する賛否のニュースがありました。

そのことについて考えたことがあったので
今日はそれを書いていきます。

 

順位をつけない運動会。

 

広島の小学校で、141校中で15校が徒競走の順位付けをしていない
という記事がヤフーニュースにありました。

ニュースへのリンクはこちらです。

順位付けない徒競走、在り方に賛否 「なくても誰が速いかは分かる」「あった方が頑張るきっかけに」

 

この記事によると、今年は新型コロナ対応でとのことですが、
順位付けに疑問を呈する保護者からの声は以前からあるそうです。

順位付けには以前から賛否があるそうで、
学校側には保護者から「なぜ順位を付けるのか」との
指摘を受けるケースもあるという。

中区の小学6年男児(11)は「子ども同士で誰が速いかは分かっている」と強調。ある保護者も「本人や親は順位を分かっている。それなのにわざわざ付けるのは、みんなに知らしめるだけ。速い子はいいけど…。理解できない部分もある」と首をかしげる。

順位付けない徒競走、在り方に賛否 「なくても誰が速いかは分かる」「あった方が頑張るきっかけに」の記事より。

 

ニュースに対するコメントも見てみたのですが、

「社会に出たらどっちみち競争社会にさらされるのだから、
小さいうちから競争への対処法を学んでおくべき」

という声が90%ほどだったのですが、

 

「運動会で恥をかかせることはない」
「運動が得意な子はスポーツ少年団に入ればいい」
「運動会で見せ場を作るために順位をつけるのか」

という意見もありました。

 

イヤな経験を人生で避け続けられるわけではないから、順位付けは必要

 

私は、人生でいつまでも「傷つかないように誰かが守ってくれる」
なんてことはないんだから、

まだ傷が浅くてすむうちにたくさんの挫折を経験しておかなければ
心が成長しないと思っています。

だから、せっかくいろいろ学べる教育の機会で、
勝つこと、負けること、自分の能力(できるできない含めて)を知ること、
努力、挑戦などが学べないのは、ものすごく損失だなと思います。

 

(今の教育現場だと少数でも意見があれば
対応しなければいけないのかもしれないですが・・。

私自身、小学生の子どもの保護者ですが、
先生方の態度が保護者に対して
ものすごく気を使っていらっしゃる気がします。)

 

 

順位をつけない過保護な教育の末路を書いたマンガ「ザ・ファブル」

 

私はマンガが大好きで、少女漫画、少年漫画、青年漫画、女性向けマンガと
いろいろなジャンルで読んでいます。

最強の殺し屋が一般人として暮らす一年を描いたマンガ、
ザ・ファブルも好きで、全巻読破しました。

その中で、「子どもを傷つけるあらゆるものから排除されて
育てられた子供」が成長した様子が書かれているエピソードがありました。

 

過保護な社会を増長させるワルモノ。

 

主人公が殺し屋なので、基本的に悪い人ばかり出てくるのですが、

「子どもを過保護に育てて、
何もできない他責のどうしようもない大人にさせて、
そこを利用して悪く稼ごう」

とするやつが出てきます。

 

「ザ・ファブル」南勝久 講談社より

 

このウツボという人は一見子供の味方のようだけど、本心は
実際には何もできない、何も考えられない金づる(ニワトリ)を育てたい、
と考えています。

 

 

「ザ・ファブル」南勝久 講談社より

 

本音はこっち。
「ケガしながらケガしない方法を学ばないと、自分で考えられる大人にならない。」
(そしてそれは悪者的には困る)

 

 

「ザ・ファブル」南勝久 講談社より

 

時間をかけて過保護で世間知らずな育てられ方をされた”ニワトリ”を利用し、
お金を巻き上げ、最後は始末してしまいます。

 

 

「ザ・ファブル」南勝久 講談社より

これを読んだら、挫折を知らずに育つことが本当にこわくなります。

 

 

挫折も失敗もたくさん経験した方が財産になる。

 

挫折も失敗もたくさん経験した方が財産になります。

運動会では、速くて活躍できる子の活躍の場がなくなるのもそうですが、
遅くて活躍できない子の心の成長の場もなくなってしまうと思います。

 

私自身も親なので、こどもが挫折したら辛いと思うのですが、
心が大きく成長するのは挫折した時だと思います。

 

挫折や失敗は避けるべき悪ではない。

 

運動会の順位付けがダメだという意見は、
「挫折や失敗が悪いもの」だからだと思うのですが、

挫折や失敗は、自分だけでなく周りも成長させてくれるものだと思います。

 

周りに良い体験をした人がいたら、
その人に対しては普通に賞賛したらいいと思いますが、

周りに挫折や失敗をした人がいたら、
「なんて声をかけようかな」「どうしたら元気になってくれるかな」と真剣に考えて、

そのことが、人を思いやる気持ちになったり、
相手への想像力を生んだりすると思います。

 

だから、「運動会の順位をつけないということ」は
たくさんの機会損失になっていると思うので、

 

あえて順位付けをして、
そしてそれを大人は全力でサポートしていけたらなと思います。

 

 

読んでいただいてありがとうございました。

 

 

最後に「ザ・ファブル」実写映画版の予告編を。
(実はまだ見ていないのですが、見たいです!
実写版の一つ目は見たのですが。
そして、まだ映画化されていないエピソードもあるので
映画化してほしいです。)

(堤真一さんの演技力すごい。
「俺はまだ本気出してないだけ」のクズみたいな男から
「ALWAYS 三丁目の夕日」の真面目なお父さん、
「クライマーズ・ハイ」の熱い記者など幅広い~)