ローラララです。
ざっくりだったうちの家計簿をちゃんと計算してみたのですが、
これ、絶対、月5万円あった方がいいやん。
(5万円についてはこの記事をご覧くださいませ。
絶縁している親から毎月5万円受け取っているけど
自立のために断るべきではないかという内容です)。
ゆらいでます。めちゃくちゃゆらいでいます。
実は、両親に一度「5万円は受け取らない」と
先日言ってみたのですが(※)、
「子どもだってこれからお金かかるでしょ?」
「急すぎるからとりあえず年内は受け取ってそれから決めたら?」
「うちの家計は気にしなくていいのよ?」
と、意志の弱すぎる私が引き戻されるには十分なパンチをくらって、
まだそのままになっています。
そして、
「そもそもなんで断らないといけないんだっけ?」
「子どもにこれからお金かかるし。」
などという、自分に甘い言い訳集ができあがっています。
(※絶縁しているけど実はたまに電話で連絡をしています。
(主人は公認です)。)
で、まだうだうだと悩んでいるのですが、
「捨てる」ということに関して、思い出したことがあったので
それを書いていきます。
作家・渡辺淳一さんが将来を嘱望されていた医師をやめて作家に転身したきっかけ
渡辺淳一さんは「失楽園」以外のジャンルも書かれています。
渡辺淳一さんといえば、失楽園をはじめ、
大ヒット小説を数々生み出す小説家です。
私は、渡辺淳一さんの書かれる小説はとてもおもしろいなと思うのですが、
渡辺淳一さんといえば「失楽園」などの不倫の小説が有名すぎるので
渡辺淳一さんの小説が好きだと言ってしまうのは躊躇してしまう
そんな作家さんです。
渡辺淳一さんは初期は社会派な作品を多く書かれていて、
また、伝記も多く書かれています。
私は北海道の歌人の中城ふみ子さんという人が好きなのですが、
渡辺淳一さんが書かれた「冬の花火」という中城ふみ子さんの伝記が
とてもおもしろかったです。
ちなみに、渡辺淳一さんの書かれる不倫ジャンルも
おもしろいなとは思うのですが、
読みながら「男の人のファンタジー小説だよなあ・・」と
思ってしまいます。
不倫をよく題材にするのは、
困難がある関係じゃないと小説にならないからだそうです。
渡辺淳一さんは札幌医大の将来有望で優秀な医師だった。
最初に読んだ渡辺淳一さんの小説は「白夜」という自伝小説です。
渡辺淳一さんが医師を目指して作家になるまでを5巻にわたって書かれています。
渡辺淳一さんは北海道の札幌医科大学という大学の大学病院の医師で、
同期の中では出世が一番早く、そのまま医師を続けていけば
ずっと出世していって、将来有望だろうという状態でした。
一方で小説家の夢をあきらめきれなかった渡辺淳一さんは、
同人誌に投稿したり、小説が出版されたりと
がんばって二足のわらじを続けていました。
ですが、本業の医師の仕事が忙しくて、
医師をやめて小説に打ち込みたいと思いつつも、
せっかく出世街道に乗っているのにもったいないと躊躇して
小説の道一本に絞ることはできずにいました。
大学病院に不利な小説を発表し、いづらくなる。
そんな中、渡辺淳一さんは札幌医大で行われた脳移植を批判する小説を発表し、
大学病院にいづらくなり、
それをきっかけにして医師の仕事をやめて小説一本でやっていく決心をしました。
その後、(愛人を連れて)東京に引っ越し、
(東京でさらに別の愛人を作り)、(またさらに別の愛人を作り)、
一年後に小説家として軌道に乗り始めることができたのでした。
(愛人つくりすぎ!)
大学病院の医師を手放したら小説がうまくいった。
私はこのきっかけを思うとき、
「やっぱり何か(医師としての安定した将来)を手放さないと
本当にやりたかった小説家という仕事はできなかったのかな」、
と思います。
また、これまでは
「渡辺淳一さんは作家として多くの人に作品を届ける人だから
運命によって医師をやめることになっていたのかな」、
と思っていました。
ですが、よく考えてみると、
大学病院にいづらくなるきっかけを作ったのは本人です。
自分の職場での手術を批判する小説を発表したら
そこにいづらくなるというのはわかっていたはず。
それをあえてやったということは、
本人が、(無意識だとしても)意志を持って
やめるきっかけを作ったのかなと思いました。
何かを手放したら何かが入ってくる。のかもしれないけど。
ということで、さんざんわかっているはずの、
「なにかを手放したらなにかが入ってくる。」
5万円を手放したらなにかが入ってくるのかな。
でも、そもそも、私の目指すゴールはなんだろう。
渡邉淳一さんの場合は、「小説家になって小説を届ける」
だったけど、
私の場合のゴールはどこだろう。
そこを明確にしないと、ただ5万円を受け取らないだけでは
意味がないのでは・・。
ということで、考えてみました。
私は、「なににも打ち込めない」というのがつらかったから、
「なにかに打ち込みたい」。
うーん、これだとぼんやりしています。
自分がいいと思っているものをたくさんの人に勧めたい。
誰かがもっとよくなるためにきっかけになりたい。
もちろんお金も欲しいな。
「能力」を生かすためのお手伝いがしたい。
とかです。
まだまだぼんやりだけど考えてみました。
最後の方まとまりがなかったですが
読んでいただいてありがとうございました。